EAFP

~ Easier to Ask for Forgiveness than Permission ~

Atcoder ABC254をpythonで解いてみた

目的

Atcoder ABC254に出場したので、その結果、感想、復習を兼ねて記事を書きました

atcoder.jp

解いたコードで、気になって色々修正もしたものは下記に置いてあります。動作確認済みです。

github.com

結果

ABCの3問完で、Cで2回WAをしてしまいました。 その後Dに取り組みましたが、途中まで間違った方針で解いていて、気づいた時には時遅しでタイムアップしてしまいました。

図1 ABC254の結果

解説

それぞれ、どのような形で解いたのか解説していきたいと思います。A,Bは解答のみの記載にとどめます。

Submission #32199306 - AtCoder Beginner Contest 254

Submission #32207205 - AtCoder Beginner Contest 254

C問題

atcoder.jp

数列Aが与えられ、i番目とi+K番目の項を交換することを繰り返し、昇順にsortできるか?と言う問題です。まず、残念なことに 次の操作を 0 回以上何度でも行えます を読み飛ばし、WAを叩きますww

Submission #32213937 - AtCoder Beginner Contest 254

WAした瞬間に、問題文を読み直して、間違いに気づけたのはよかったです。 と、同時にこれKで割った余りのindex番号同志でしか、交換できないことに気づきます。下図のようなイメージを持ちました。

図2 ABC254 Cの方針

が、数列には重複した数が入るにもかかわらず、 set を用いて実装してしまい、WAします。すぐに気付けましたが、こういう提出はしないようにしたいです。。。

Submission #32220281 - AtCoder Beginner Contest 254

なので、重複を許容するためにdefaultdictを用いて下記のように実装し、無事解けました。

from collections import defaultdict

N, K = map(int, input().split())
A = list(map(int, input().split()))
if K == 1:
    print("Yes")
    exit()
dict_set = defaultdict(lambda: defaultdict(int))
for i, a in enumerate(A):
    dict_set[i % K][a] += 1
A.sort()
for i, a in enumerate(A):
    if dict_set[i % K][a] > 0:
        dict_set[i % K][a] -= 1
        # NOTE: 試験中はこれで出したが、実際には不要な部分をコメントアウト
        # if dict_set[i % K][a] <= 0:
        #   del dict_set[i % K][a]
    else:
        print("No")
        exit()
print("Yes")

Submission #32223209 - AtCoder Beginner Contest 254

ポイントは下記だと考えます。個人的には、C問題だけど、結構難しかったなと思いました。

  • K=1の時は、絶対sortできるのでTrue
  • K>=2 の時は、交換できない項が発生するので、交換できる項のグループ(= index番号をKで割った余り)をkeyとしたdefaultdictで保持し、重複もするため、どの数字が何個あるかという情報を保持する(= defaultdict(lambda: defaultdict(int)))
  • Aをsortした数列を用意し、1つづつ、該当のグループ内に数値があるかを確認する、なければFalse、あればそのグループ内の数字のcntを減らし、次に進む
  • 全て完了すればTrueとなる

自分は、sortしたAと比較しましたが、グループ分けしたそれぞれの配列をsortしてみるという方法でもできます。下記の解説が詳しいです。

www.youtube.com

E問題

atcoder.jp

E問題は、試験中取り組まなかったのですが、解説見ずに挑戦し解くことができました。 ポイントは、下記だと考えます。

  • kが3以下と少ない
  • 出次数が3以下が保証されいている

そのため、下記の図のように探索範囲が狭い(3通り * 2通り * 2通り= 12通り)ことがわかります。

図3 ABC254 E なぜ、探索範囲が狭くて済むのか?のイメージ

そのため、隣接リスト等でグラフ構造を変数で保持できて、BFSが使えれば、TLEせずに解くことができます。水色diffですが、一見すると難しそうですが、上記に気付けさえすれば、正直茶色レベルでもおかしくないのかな?と思うような問題でした。

from collections import deque

N, M = map(int, input().split())
edge = [[] for _ in range(N)]
for _ in range(M):
    a, b = map(int, input().split())
    edge[a-1].append(b-1)
    edge[b-1].append(a-1)
ans = []
Q = int(input())
for _ in range(Q):
    x, k = map(int, input().split())
    cnt, finds, queue = x, set([x]), deque([(x-1, 0)])
    while queue:
        cur, dis = queue.popleft()
        for nxt in edge[cur]:
            if dis + 1 > k or nxt + 1 in finds:
                continue
            cnt += nxt + 1
            finds.add(nxt+1)
            queue.append((nxt, dis + 1))
    ans.append(cnt)
print(*ans, sep="\n")

Submission #32247915 - AtCoder Beginner Contest 254

D問題

atcoder.jp

個人的には、解けそうと思って勘違いあって、時間潰してしまいましたが、結局解説見ないと解けなかったです。シンプルだけど整数苦手でこの手の問題落としがちだなぁと思っています。

図4 ABC254 Dでまず考えたこと

まず、i, j の全探索は上記の通りでTLEするので、どのようにして効率よく考えられるか?を考えます。 そこで、平方数は 5 *5 みたいに(1, 25), (25, 1), (5, 5) の3通りで、それぞれN以下のもの探せば良さそうと思ったのですが。この時、36みたいなパターンもあることを抜けてサンプル通らず、実際全探索で書いてみて、22 * 33 みたいなの、どう数え上げよう。。。と思って時間切れになりました。

atcoder.jp

www.youtube.com

公式解説や、かつっぱさんの動画でも解説されていますが、平方数とはなんぞや?何と何書けたら平方数になるの?というところがポイントな気がしています。

図5 平方数と掛け合わせたら、平方数になる場合に関して

解説だとわかりにくいのですが、要は平方数は素因数分解した際に、すべての次数が偶数になるものである。そして、i*jが平方数になる場合は、i, jをそれぞれ因数分解した際にできる最大の平方数(=解説では、約数の内最大の平方数といっている)と、それ以外と考えた時に、それ以外のもの同志を掛け合わせて平方数にする必要がある。ということは、それぞれは同じ数でないといけない!ということがわかると思います。

from collections import defaultdict

N = int(input())
cnt = defaultdict(int)
for i in range(1, N+1):
    j = 2
    while i > 1 and i >= j*j:
        while i % (j*j) == 0:
            i //= j*j
        j += 1
    cnt[i] += 1
ans = 0
for k in cnt:
    ans += cnt[k]*cnt[k]
print(ans)

Submission #32289363 - AtCoder Beginner Contest 254

コードにすると上記のように非常にシンプルになります。ポイントは下記だと思います。

  • 1 ~ N までの数のうち、約数のうち最大の平方数であるもので、自分自身を割った数(解説で言う i/f(i)) のそれぞれの個数を調べる
    • 例えば、4や9は cnt[1] += 1される
  • i, jは同じ k 同士である必要があるので、それぞれの掛け合わせることで、場合の数が求められる

ということで、無事に解けました。計算量は最大でもO(N3/2) かなと思います。が、若干怪しい。。。O(NlogN)な感もある気がする? ちなみに、大きい順から割ったり、事前の計算結果を使ったら早くなるのでは?と思ってtryしましたが、sqrtが重いのか、効果はありませんでした。

atcoder.jp

感想

入緑して、また伸び悩んできたなと思います。ここからはE問題を解くか、Dまでを早解きのどちらかを続けて水パフォ以上を出し続けないとrateが上がらないので、定型90問で飛ばした問題を解き直したり、時間を見つけて水色diff埋めをして、力をつけて、E問題を解けるようになりたいと思います。